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技術

AI倫理(AI Ethics)とは

AI Ethics

AIの開発・利用が個人や社会に与える影響を、公平性・プライバシー・説明責任などの倫理的観点から検討する学際分野

安全性信頼性

ひとことで言うと

AIを作ったり使ったりすることが人や社会にどんな影響を与えるかを、公平さやプライバシーの観点から考える分野。

概要

AI倫理(AI Ethics)とは、AIシステムの開発・利用が個人や社会に与える影響を、公平性、プライバシー、説明責任、人間の自律性の尊重といった倫理的観点から検討する学際的な研究・実践分野。 哲学・法学・社会学等の知見を背景に、AIによる差別的な判断、雇用への影響、監視社会化のリスクといった問題を扱う。 Responsible AI(責任あるAI)が組織における実践的な原則・プロセスを指すのに対し、AI倫理はより理論的・学術的な議論や規範の検討を含む、その基盤となる概念として位置づけられることが多い。

歴史

2016年、IEEEが「Ethically Aligned Design」の取り組みを開始し、AI・自律システムの倫理的設計に関する議論を体系化した。 2019年、EUの「AIに関するハイレベル専門家会議(HLEG)」が「Ethics Guidelines for Trustworthy AI」を公表し、信頼できるAIの要件を整理した。

利点

  • 技術的な対策だけでは扱いきれない、社会的・倫理的な問題を議論する枠組みを提供する
  • 多様な分野の知見を統合し、AIの長期的な影響を検討する視点を提供する

欠点

  • 原則は多様な立場・文化によって解釈が分かれやすく、統一的な基準を定めにくい
  • 抽象的な議論にとどまり、具体的な開発プロセスへの落とし込みは難しい場合がある

比較

  • 責任あるAIAI倫理が理論的・規範的な議論を含む概念であるのに対し、責任あるAIはそれを組織の実践に落とし込んだ原則・プロセスを指す
  • アライメントAI倫理で議論される価値観は、アライメントの技術的な調整目標の基盤となる
  • AI倫理委員会AI倫理が理論的・規範的な議論を扱うのに対し、AI倫理委員会はその原則を組織内で実際に審査・監督する機関
  • 人間中心AIデザイン人間中心AIデザインは、AI倫理で議論される原則を具体的な設計手法に落とし込んだもの

関連用語

責任あるAIアライメント説明可能AI公平性説明責任AI倫理委員会マルチステークホルダーガバナンス参加型設計

参考文献