参加型設計とは
Participatory Design
システムの設計プロセスに、実際の利用者や影響を受ける当事者を直接関与させる設計手法
ひとことで言うと
システムを作る過程に、実際に使う人や影響を受ける人自身に加わってもらう設計のやり方。
概要
参加型設計(Participatory Design)とは、システムやサービスの設計プロセスに、開発者だけでなく実際の利用者やその影響を受ける当事者を直接関与させ、設計の初期段階から意見を反映させる設計手法を指す。 1970年代の北欧諸国において、労働者が自らの職場で使う情報システムの設計に参加する運動として発展した経緯を持ち、現在ではAIシステムの設計においても、開発者だけでは把握しきれない利用文脈やリスクを当事者の視点から取り込む手法として応用されている。 人間中心AIデザインが設計思想全体を指す概念であるのに対し、参加型設計はその実践手法の1つとして位置づけられる。
歴史
1970年代、スカンジナビア諸国において労働組合が主導する形で、職場の情報システム設計に労働者自身が参加する「スカンジナビアモデル」の実践が始まり、参加型設計の起源として位置づけられている。
利点
- 実際の利用者の視点を設計に反映でき、開発者だけでは気づきにくい課題やリスクを早期に発見しやすい
- 当事者の関与により、完成したシステムへの受容性・納得感が高まりやすい
欠点
- 多様な当事者の招集・調整に時間とコストがかかる
- 参加者の意見が対立する場合、設計方針を決定しにくくなることがある
比較
- 人間中心AIデザイン — 人間中心AIデザインは設計思想全体を指し、参加型設計は当事者を設計プロセスに直接関与させる具体的な実践手法