正解データ(正解ラベル)とは
Ground Truth / 正解ラベル
モデルの予測や生成結果を評価・学習する際に基準とする、正しいとされるデータやラベル
ひとことで言うと
AIの答え合わせに使う「本当の正解」のデータ。学習にもテストにも使われる。
概要
正解データ(Ground Truth)は、機械学習モデルの学習や評価において、モデルの予測・生成結果と比較する基準として用いる、実際に正しいとされるデータやラベルを指す。教師あり学習では、入力データに対応する正解データを人間のアノテーターが付与したり、既存の記録や観測から取得したりすることで訓練データセットを構築する。モデルの評価時には、テストデータに対する正解データとモデルの予測を突き合わせ、精度・適合率・再現率・F1スコアなどの評価指標を計算する。正解データ自体に誤りや偏りが含まれていると、モデルの学習結果や評価結果もその影響を受けるため、正解データの品質はモデル全体の性能を左右する重要な要素となる。
背景
モデルの学習・評価を定量的に行うには、何が正しい出力かを示す基準が必要になる。正解データは、損失関数による誤差計算や評価指標の算出において、モデルの予測と比較する基準として位置づけられる。画像分類のクラスラベルのように明確な正解データが得られる分野もあれば、要約や対話生成のように唯一の正解が存在しないタスクもある。後者では、人間が作成した複数の参照解答を正解データとして扱う場合もある。
ワークフロー
1. 人間のアノテーターや既存の記録から、入力データに対応する正解データを付与しデータセットを構築する。 2. 学習時は、モデルの予測と正解データを損失関数で比較し誤差を計算する。 3. 評価時は、テストデータの正解データとモデルの予測を突き合わせ、精度やF1スコアなどの指標を算出する。
利点
- 明確な正解データがあれば、モデルの予測を客観的な指標で定量的に比較・評価できる
- 教師あり学習において、モデルが最適化すべき目標を明示的に与えられる
欠点
- アノテーターの主観や基準のばらつきにより、正解データ自体に誤りや不一致が生じうる
- 要約・対話生成・創作など唯一の正解が存在しないタスクでは、正解データの用意自体が難しい
- 大規模な正解データの作成には人手によるアノテーションのコストがかかる
比較
関連用語
よくある質問
正解データとラベルは同じ意味か?
分類タスクでは各サンプルに付与された正解ラベルがそのまま正解データとなり、ほぼ同義で使われる。ただし物体検出のバウンディングボックスや画像のセグメンテーションマスクなど、単純なラベル1つでは表現できない正解データもある。